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【民泊撤退】管理が負担になった民泊は「居抜き譲渡」できるのか?

【民泊撤退】管理が負担になった民泊は「居抜き譲渡」できるのか?

「副業で民泊を始めたけれど、ゲスト対応や清掃手配が想像以上に大変で疲れてしまった」
「赤字ではないけれど、管理の手間を考えるとこれ以上続けるのがしんどいから撤退したい」

民泊の運営を開始してから1〜2年ほどで、このような「運営の負担(管理疲れ)」を理由に撤退を検討されるオーナー様は少なくありません。

せっかく準備した家具や家電をすべて処分して退去(原状回復)するのはもったいないですよね。
そこで注目されるのが、家具や備品をそのまま次の運営者に引き継ぐ「居抜き譲渡(M&A)」という撤退の手法です。

この記事では、管理が負担になってきた民泊事業を居抜きで譲り渡し、スムーズに撤退するためのポイントや注意点について解説します。


民泊は「居抜き譲渡(事業売却)」できる

結論から言えば、現在の民泊(賃貸物件での転貸プランなど)を第三者へ居抜きで譲渡することは十分に可能です。
実際、私たちが日々サポートしているM&A案件の多くが、家具・家電や運営スキームごと買い手に引き継がれています。

買主(これから民泊を始めたい人)にとって、最初からすべての設備が揃い、すぐに運営開始できる「居抜き物件」は非常に需要が高いため、条件さえ合えばスムーズに買い手が見つかります。

居抜き譲渡で引き継げるもの

民泊の居抜き譲渡(M&A)では、主に以下の要素を買主に引き継ぎます。

  1. 賃貸借契約(名義変更):物件の借主名義を買主に変更します。(※家主・管理会社の承諾が必須です)
  2. 家具・家電・備品:ベッドやソファ、テレビなどの設備一式をそのまま譲渡します。
  3. 外注先(清掃業者など):「清掃スタッフが見つからない」という買い手は多いため、現在の清掃業者をそのまま引き継げることは大きなアピールポイントになります。
  4. ノウハウ・マニュアル:独自のハウスマニュアルや近隣案内などがあれば、それらも事業資産として譲渡できます。

管理が負担な人ほど「M&A撤退」を選ぶべき理由

もし「管理が面倒になったから」という理由で単純な解約・退去を選んだ場合、高額な原状回復費用や家具の処分費用、解約予告期間中の空家賃など、数十万円以上のコストが手出し(マイナス)として発生してしまいます。

しかし、居抜き譲渡(M&A)を選択すれば、これらの退去コストがゼロになるだけでなく、「売却益(譲渡対価)」を受け取って手元に現金を残した状態で撤退することが可能です。

民泊M&Aの売却価格(マルチプル)の相場は、一般的に「年間利益の2.0〜3.5倍」となるケースが多いです。
仮に年間100万円しか利益が出ていない物件でも、200万円〜350万円程度で売却できる可能性があるということです。


居抜き譲渡(撤退)における重要な注意点

魅力的な居抜き譲渡ですが、進める上で絶対に知っておかなければならない注意点があります。

1. 許認可(新法民泊・特区民泊)は再申請になる

民泊の運営形態が「住宅宿泊事業」や「特区民泊」の場合、現在の届出や認定をそのまま引き継ぐことはできません。
買主名義で新たに申請を取り直す必要があるため、譲渡手続き中の一時的な営業停止期間(ダウンタイム)が発生することを理解しておきましょう。

2. Airbnbのリスティング・レビューは引き継げない

「レビューが高評価だから高く売れるだろう」と思われがちですが、Airbnbの規約上、アカウントやリスティング情報、スーパーホストのバッジを第三者に譲渡することは禁止されています。
(※Booking.comなど一部のOTAでは実績の引き継ぎが可能なケースもあります)

3. 家主(オーナー)への名義変更の事前打診

「居抜きで売りたい」と思っても、賃貸借契約の名義変更について家主の承諾が得られなければ譲渡は成立しません。
売却に向けて動く前に、まずは管理会社や家主に「事業譲渡を理由とした名義変更(承継)が可能か」を確認しておく必要があります。


まとめ

運営負担を理由とした「民泊からの撤退」において、居抜き譲渡(M&A)という選択肢があることを解説しました。

  • 家具・家電・外注先ごとの居抜き譲渡は十分に可能である
  • 解約退去によるコスト(原状回復や処分費)を防ぎ、売却益を得られる可能性がある
  • 相場は「年間利益の2.0〜3.5倍」が目安
  • OTA(Airbnb)の規約や許認可の再申請手続きには注意が必要

「管理がしんどいから、お金を払ってでも早く手放したい」と退去届を出してしまう前に、その事業がいくらで売れる可能性があるのか、一度立ち止まって検討してみてください。

民泊投資や民泊運営を検討している方は、
新規開業だけでなく、民泊M&Aも一つの選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。

民泊専門M&A仲介 Tabiji Partnersに相談する

本記事の監修

株式会社Tabiji Partners代表取締役
濱口優太郎

東京都の旅館業民泊・住宅宿泊事業を中心に、東京都の各種民泊事業譲渡プロジェクトのメインアドバイザーとして、民泊・旅館業M&Aを成約に導く。個人での仲介実績は30件超

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