民泊M&A

民泊M&Aの失敗・トラブル事例と回避策|契約・許認可・引継ぎの落とし穴

民泊M&Aの失敗・トラブル事例と回避策|契約・許認可・引継ぎの落とし穴

民泊のM&Aは、うまく進めば売り手様・買い手様の双方にとって大きなメリットがあります。一方で、確認を怠るとトラブルにつながることもあります。あらかじめ「どこでつまずきやすいか」を知っておくことは、失敗を避けるうえで有効です。本記事では、民泊M&Aで起こりがちな失敗・トラブルの例と、その回避策を整理します。

失敗例①許認可を引き継げなかった

最も多い失敗の一つが、許認可の引継ぎに関するものです。「取得すればそのまま営業できる」と思い込んでいたところ、実際には承継の手続きが必要だった、あるいは区分によっては届出のやり直しが必要だった、というケースです。運営開始が遅れ、その間の収益を得られないことになりかねません。回避するには、対象施設の許認可区分を正確に把握し、必要な手続きと期間を事前に確認しておくことが欠かせません。

失敗例②オーナー様の承諾が得られなかった

賃貸物件の民泊で起こりやすいのが、オーナー様の承諾に関するトラブルです。交渉が進んだ後になって承諾が得られないと判明し、取引が白紙になってしまう例があります。賃貸借契約の内容と、民泊利用・運営者変更に対するオーナー様の意向を、早い段階で確認しておくことが回避策となります。

失敗例③収益が説明と違った

提示された稼働率や売上をそのまま信じて取得したところ、実際の収益が想定を大きく下回っていた、という失敗もあります。繁忙期だけの数字で判断していた、費用を十分に見込んでいなかった、といった原因が考えられます。デューデリジェンスで、数値の裏付けを予約サイトの管理画面や会計データで確認し、通年の実績と費用まで把握することが大切です。

失敗例④レビューが引き継げず稼働が落ちた

予約サイトのアカウントやレビューが引き継げず、取得後に稼働が落ち込んだというケースもあります。予約サイトによって引継ぎの可否が異なることを知らずに進めると、こうした事態に陥りがちです。取得前に、利用している予約サイトごとの引継ぎ可否を確認し、収益計画に反映させておくことが回避策となります。

失敗例⑤引継ぎが不十分で運営が混乱した

契約後の引継ぎが不十分で、運営が混乱してしまう例もあります。清掃や鍵の管理、予約対応などの情報が十分に共有されず、取得直後にトラブルが続いた、というケースです。引継ぎ期間を設け、運営に必要な情報を漏れなく引き継ぐこと、そして運営が仕組みとして整理されているかを事前に確認することが重要です。

  • 許認可区分と承継手続きを事前に確認する
  • オーナー様の承諾の見通しを早めに確認する
  • 収益は裏付け資料と通年実績で確認する
  • 予約サイトごとの引継ぎ可否を把握する
  • 引継ぎ期間を設け、運営情報を漏れなく引き継ぐ

トラブルを防ぐ共通の考え方

これらの失敗に共通するのは、「確認不足」と「思い込み」です。逆にいえば、事前の確認を丁寧に行い、疑問を残さずに進めれば、多くのトラブルは防げます。売り手様は誠実に情報を開示し、買い手様は納得できるまで確認する。この基本姿勢が、双方にとって後悔のない取引につながります。専門知識が必要な場面では、行政書士・税理士・弁護士など専門家の先生の力を借りることも有効です。

よくあるご質問

Q. 個人間で直接取引しても大丈夫ですか。 A. 確認事項が多岐にわたるため、専門家や仲介を交えることでトラブルを防ぎやすくなります。特に許認可と契約の確認は慎重に行うことが望まれます。

Q. トラブルを避けるために最も大切なことは何ですか。 A. 事前の確認と誠実な情報開示です。時間に余裕をもって進めることも、確認の質を高めるうえで大切です。

契約書で守る|表明保証と補償

事前の確認を尽くしても、すべてのリスクを取引前に把握しきれるとは限りません。そこで重要になるのが、契約書での取り決めです。売り手様が一定の事項(開示情報に誤りがないこと、未払いの債務がないこと、許認可に問題がないことなど)を保証する「表明保証」や、後から問題が判明した場合の「補償」を定めておくことで、買い手様のリスクを軽減できます。こうした条項は、万一のトラブルの際に双方の拠り所となります。契約書の内容は、弁護士など専門家の先生に確認してもらうことをおすすめします。

また、譲渡の対象に含めるもの・含めないものを契約で明確に切り分けておくことも、トラブル防止に有効です。設備や備品、予約済みゲストの取扱い、売上の精算方法などを具体的に定めておくことで、引渡し後の「言った・言わない」を避けられます。細部まで丁寧に取り決めておく姿勢が、結果的に双方の信頼につながります。

専門家と仲介の役割

民泊M&Aは、許認可・契約・税務・運営と、幅広い知識が求められる取引です。それぞれの分野で専門家の先生の力を借りつつ、全体を調整する仲介を活用することで、確認の抜け漏れを防ぎ、交渉や手続きを円滑に進めやすくなります。特に、民泊に精通した仲介であれば、宿泊事業特有の論点を踏まえたサポートが期待できます。トラブルを未然に防ぐ体制を整えることが、安心して取引を進める土台となります。

まとめ

民泊M&Aの失敗の多くは、許認可・承諾・収益・引継ぎに関する確認不足から生じます。起こりやすいトラブルを知り、事前に確認を尽くすことで、リスクは大きく減らせます。株式会社Tabiji Partnersは民泊専門のM&Aとして、確認事項の整理から専門家との連携まで、売り手様・買い手様双方のご相談に対応しております。あわせて民泊買収のデューデリジェンスもご覧ください。

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